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私が踊りの中で好きな形の一つにアティチュードという形があります。アティチュードはバレエの基礎テクニックです。なぜこの形が好きなのかというと、一言で”宇宙”といいますか、恒久的なエネルギーみたいなものを感じるからです。私は自分が踊るときにはあまり型にとらわれることが好きではないのですが、それでもアティチュードは踊りの中で例え形として切り抜かれていたとしても好きです。この形を例えるならフレミングの法則?例えるなら木に巻きつくつる植物のような?床を刺す軸足、股関節から上がっている脚とその足先の方向、そして上半身から頭へ伸びる方向、体の中核から各方向へエネルギーのスパイラルを生み出し全身で空間に伸び続けているような。大木のようにただそこにあるだけで完全体であるかのような形だと思うのです。

アティチュード

●仏:attitude(態度、姿勢)
膝をくの字に曲げたまま脚を上げた状態。
脚を上げる方向は、後ろだけでなく前や横など角方向で同じように上げる。

アティチュードは、後期ルネサンスの彫刻家であるジャンボローニャ(Gian de Bologna)の「天翔けるマーキュリー」別名「ヘルメス神」の彫刻にインスパイアされ、19世紀初頭のイタリア人バレエダンサーであるカルロ・ブラジス(Carlo Brasis)が初めて体系化させたと言われています。

アティチュードの膝の角度は元々90度と言われていましたが、現代ではもっと開き大体135度くらいが良い角度とされているみたいです。

アティテュードの習得で得られること

・体の立体的感覚を捉えやすくなる
・形から形に変容していく過程の動きの精細度が上がることで、ひとつひとつの踊りの中での動作がよりうつくしくなる

体を立体的に捉えやすくなる

私たちは体が立体であることを案外にも忘れがちで、どうしても体を表裏と平面的に見がちです。アティチュードでは見る角度によって見た目のニュアンスも変わるため、体が平面ではなく実際に空間の中で立体であるということを感じさせれます。また体の固さや粗などが歪さとして見えやすい形でもあるので、足先や股関節周り、背中などの柔軟性を高めてあげることが大切です。でないと、脚が割り箸のように肉に突き刺さっているように見えてしまいます・・・ そして動きや人間の体の美しさはやはり微妙な曲線のラインにあり、踊りでは全身を機能させながら直線を極力曲線にしていく意識が更に空間での立体感に繋がります。

動きの精細度が上がる

パッセからデベロッペまでの一連の流れの中にあるアティチュードという形は、動きは一瞬で流れて消えてしまうものですが、その一連の流れが空間のどの部分をどのように軌道したかがとても重要です。

ゴルフでいえば打った球がどのような弧を描いて芝の上に落ちていくか、太陽系であればどの軌道で惑星が他の惑星の周りを回るか、つまりあらゆる動きは「空間中の軌道」にあるのです。アティチュードの練習では、最初の形(パッセ)と最後の形(デベロッペして膝が伸びきった)の間の形として意識してみることで体が一つの動きの中でどのような軌道を通っているかを精細に体感できます。

〈基本・手順〉
二つの方法でアティチュードしてみましょう。

▶︎1つ目
1番ポジションで立つ。

タンデュをする。

踵の内側が天井へ向かって、股関節から膝を開くようにアティチュード。

▶︎2つ目
1番ポジションで立つ。

パッセをする。

踵を前に差し出すようにして体の軸から足先を離してアティチュード。

POINT

目線は空間でバランスを取るのにとても重要なので目の使い方も意識してみましょう。

踊りはイメージを持って動くだけで歴然と変わります。どんなテクニックや踊りでも自分の中で分かりやすくイメージを持って体を動かすようにしていきましょう!
例えば、アティチュードをするときのイメージは・・・

・前へのアティテュードはお尻の下から脚全体が上がるようなイメージ
・後ろへのアティテュードはお腹から脚が体の軸に巻きつくようなイメージ
・横でのアティテュードは脚を何かに掛けて乗せているようなイメージ

テクニック以外でも体を動かす際の情景を自分の中でイメージしていくことで豊かな表現に繋がります。想像力を持って楽しく踊っていきましょう!

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